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ミレーの晩鐘

最近はすっかり秋らしい気候になり、芸術の秋本番ですね。

私は芸術の秋のスタートに、

国立新美術館で開催されている「オルセー美術館展」を観てきました。

昔パリに行ったときには、一日でルーブル美術館と両方を見るために、

慌ただしい時間の中でしか観られなかったので、ほとんど記憶がなく、

今回のようにじっくりと観ることができませんでした。

なので、映像や写真では見たことがあっても、実物は初めて観るような作品が多く、

一つ一つの作品の前で、「お~~~!!」と感動しながらの鑑賞となりました。

 

中でも、私が一番感動したのは、

ミレーの描いた「晩鐘」でした。

この絵は、昔からとても好きな作品の一つでした。

ただ、観たままを感じること以外、

あまり深く考えない私()は、この作品は、

「一日の終わりに行う、日々の生活に対する祈り」・・・

なのだと勝手に思っていて、心が癒される絵だな~などと、

本当の絵の意味するところを理解していませんでした。

今回この作品の説明を読んでいると、

「遠くに見える教会の鐘の音に、哀れな死者への祈りをささげる・・・」

と書かれていました。

それを理解してから絵を見返すと、それまで感じていた印象とは、

ずいぶん違って見え、何よりも命の存在という尊さを加味されたその絵は、

まるでその鐘の音と祈りの声が聞こえてくるような、

そんな重厚な雰囲気をまとい、そこに存在していました。

ずっと絵を見つめ続けていると、

自分もその空間の中にいるのではないかと錯覚するほどに・・・

 

昨今では、スマホやPCなどで、次から次へと情報が新しくなり、

電車の中を見回しても、ほとんどの人がスマホやタブレットの画面を見ながら、

指を動かし続け、まるで早送りの時間の中にいるようです。

次から次へと与えられる情報の中でしか行動をしていなかったら、

いつしか心にも余裕がなくなり、

本当の自分がなんなのか、分からなくなったり、

不安になったりするような気がするのですが、

大丈夫なのでしょうか・・・

人は、物事をゆっくりと、色々な視点で想像しながら、

時間の流れを忘れて過ごすような時も必要だと思うのですが・・・

そうして培われていった豊富な想像力があるからこそ、

自分に起こる様々な事に対応できる力も、

社会で生きていく力も、養われていくのではないでしょうか。

絵を観る、景色を見る、本を読む・・・

いくらでも想像力を膨らませることのできる世界はあります。

芸術の秋・・・そんな時間を過ごす機会になるといいですね。

 

 

最後に話はガラッと変わりますが、

日本で二番目に古い商店街・・・ってご存知ですか?()

「孤独のグルメ」という、人気のあるドラマがあるのですが、

(ただ食べているだけなのに、妙に面白い・・・笑)

そのドラマの中の一場面で、撮影されていたので、

オルセー美術館展の帰りに、行ってきました。

(私は「日本で○○」・・・に弱いのです。笑)

六本木から、その商店街のある新御徒町の駅まで、

都営大江戸線で一本で行けるので、ご興味のある方は是非・・・

実に普通~~~の商店街なのですが、

日本で二番目に古い・・・というだけで、

何やらありがたく感じました。()