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天平文化の至宝

今週塾の第五の休みを利用して、

奈良国立博物館で開催されている「正倉院展」に行ってきました。

毎年この時期に開催されている正倉院展は、今年で第65回目となります。

私はここ7年毎年行っているのですが、

毎回展示される宝物が違うので、

見飽きるということがありません。

今年一番の見どころは、

右の入場券にも印刷されている

「漆金薄絵盤」(うるしきんぱくえのばん)でしたが、

私は「平螺鈿背円鏡」(へいらでんはいのえんきょう)を見るのが、

とても楽しみでした。

理由は、そこに生々しい時代背景や歴史を感じることができるからです。

 

当時、光明皇后から献納された鏡は20面。

そのうち8面が鎌倉時代に盗まれ、その盗んだ主犯が東大寺の僧侶であったこと。

その際に盗んだ鏡を、粉々に砕いて材料として売ろうとして、

あまりの安さに売るのをやめ、持ち帰って隠していたものが、

結局その僧侶は捕えられ、粉々になった鏡も回収された・・・

その壊れた破片も今回展示されているのです。

歴史を知らずに見れば、ただの破片ですが、

そこにこの事件を重ねてみると、なんとも奥深い展示物ではないでしょうか。

僧侶を犯罪に走らせた魅惑の鏡、そしてその横には強欲の結果の破片・・・

空想だけしかできない当時の世界が、

ガラス一枚隔ててつながっている実感が持てるのが、

私にとって正倉院展の一番の楽しみです。

それ以外にも66件の至宝の数々が展示されていました。

詳しく調べれば、すべてに物語はあるのでしょうけど、

さすがにそこまでこだわりがないものですから(笑)、

あとは、のんびりと鑑賞をしてきました。

 

せっかく奈良に行ったのですから、今回はもう一つ目的が・・・

まるで修学旅行のようですが(笑)、

旧斑鳩御所「中宮寺」のご本尊、「如意輪観世音菩薩」を見ることです。

見るというのも罰当たりな気もしますが、

私の場合、仏像や建造物はあくまでも美術品としての鑑賞なので、

とりあえず、見るということになるのですが、そのご本尊は、

エジプトの「スフィンクス」・ダヴィンチの「モナリザ」と並んで、

「世界の三つの微笑像」と呼ばれている像で、

以前から写真では何度も見ていたのですが、

何を勘違いしていたのか、私はずっと法隆寺の秘仏だと思っていたのです。

思い込みとは恐ろしいもので、秘仏だから見られないものなのだと、

詳しいことを調べることすら放棄をしていた状況でした。

それが今年の夏頃に偶然その仏像が中宮寺にあることを知り、

さらには、いつでも見ることができると・・・

それを知った時に、驚きと同時に今年の正倉院展の時には、

絶対にそこを訪れようと決めました。

今回実際に対面してみると、本当に穏やかな表情と姿で、

私の中にあったイメージを一切壊すことのない、

すばらしく優美な造形でした。

そこは座って見ることができる空間なのですが、

しばらく時間を忘れて、その場にぼんやり座っていました。

もちろん帰りの時間は迫っていますので、

そうそう長い時間はいられないのですが・・・(悲)

 

ちなみに書いていませんでしたが、7年間も通っている正倉院展ですが、

実は毎年日帰りの旅なのです。(笑)

始発で出発して、京都に8:30頃到着、近鉄に乗り換えて、

正倉院展に入場するのが10時前・・・

そこから帰りの新幹線21時発まで、まさに時間との闘いです。

宿泊をした方が断然楽ですし、色々見られるのですが、

自分の好きなことをすることで、夜自宅を不在にするのが、

嫌なもので・・・

万が一そんな時に家に何かあったら、後悔してもしきれないですからね。

子供が高校生ぐらいになったら、宿泊も考えようかな~なんて思っています。(笑)

 

とりあえず、今回も日帰りで、中宮寺の後は、

これまた修学旅行のように、京都の清水寺へ大学生以来の拝観を・・・

清水寺も大学生の頃や、修学旅行の時の想い出もあるのですが、

今回の清水寺への目的は特になく(笑)、

本当は坂本龍馬のお墓を見るつもりだったのですが、

最寄りのバス停に着いた時間がすでに遅く、龍馬のお墓が見られなかったので、

その近くで17時30分以降に見られるお寺・・・で、清水寺でした。

目的もなく行った清水寺では、

舞台の入り口付近に「弁慶の錫杖」(96キロ)があり、

力自慢の人はチャレンジを・・・的な感じであったもので、

腕力に自信のある私は当然自信満々でチャレンジを・・・

一度目は周りに人がいて、ちょっと恥ずかしかったので、

さりげなくやって無理そうだったので、そのまま舞台の方へ・・・

少ししてから振り返ってみると、そこに人影はなく、

あたりもちょうど薄暗くなり・・・

チャンス!!と思い、再度チャレンジ・・・

一日散々歩き回り、足が痛くなってきているのに、

さらにこのチャレンジで腕まで痛めつけ、

今年の日帰り正倉院の旅は終わりました。

人もいない中、がむしゃらに持ち上げようと、

四方八方から力をいれてみましたが、

当然「弁慶の錫杖」は、一ミリも上に上がりませんでした。

伝説とはいえ、この錫杖を持てると人々に思われていた弁慶・・・

実に恐るべし・・・です。